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「栄西と建仁寺」@東京国立博物館 へ行ってきた。 [芸術]

俵屋宗達風_神雷神図屏風 (2).jpg

 今日はメーデーのため、会社は休み。
朝方まで降っていた雨もやみ、晴れてきたので、かねてより行きたかった『開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」』を見に行った。
場所は、上野にある東京国立博物館の平成館である。
開館時間は朝9時30分からであるが、上野に10時頃到着し、のんびり歩いて東京国立博物館へ。
東京国立博物館.jpg


 本館に大行列があったので、何かと思ったら「キトラ古墳壁画」展が開催しているとのこと。
そちらも見たいのだが、今日は大行列の横を通り抜けて平成館へ。
こちらは行列ができていなかったので良かった。
東京国立博物館(平成館).jpg


 どーんと大きなポスター。
そう、今日の主目的は、俵屋宗達の風神雷神図屏風を見ることである。
栄西と建仁寺ポスター.jpg


 早速、入館し、観覧開始。
空いていると思っていたら、大混雑。
写真撮影は禁止されていたので、簡単ではあるが感想。
栄西の坐像や書物など色々見たが、特に感動したのは以下の3つである。
(1)海北友松の「雲龍図」
 阿吽(あうん)の双龍が対峙しており、もの凄い迫力。荘厳さ、力強さで圧倒されてしまった。
(2)伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」
 雪や白梅、鶏の羽のそれぞれに異なる白色を使い分け、本物のような質感。鶏の鶏冠と椿の赤色が引き立って、なんとも言えない美しさに感動。
(3)俵屋宗達の「風神雷神図屏風」
 腕や脚の骨格を力強い筆使いで描き、筋肉は絵の具の「にじみ」を使った濃淡で表現する「垂らし込み」の技法が素晴らしい。髪の毛一本一本が丁寧に描かれている。その反面、顔の表情に怖さはなく、むしろ面白い。
力強さ、優しさ、ふんわり感を感じると同時に、絵に魂が宿っているような存在感を感じました。

ということで、教科書などで見た風神雷神の実物を見ることができて、とても嬉しかった。
そして、出口には、なんと尾形光琳の「風神雷神図屏風」を本館に展示してあると書いてあったので、早速本館へ。
平成館から本館への連絡通路を通り、本館へ到着。
係の方に尾形光琳の「風神雷神図屏風」の場所を聞いて、向かう途中に大きな猿の木彫が展示されていた。
これは、上野の西郷隆盛像を作った高村光雲の「老猿」である。
高村光雲の老猿.jpg


 他にも横山大観の「松並木」や上村松園の「焔」などを見ながら本館2階へ行くと、お待ちかねの尾形光琳の「風神雷神図屏風」が展示されていた。
しかも、撮影OKらしく、観覧客が普通に写真を撮っていた。
ご多分に漏れず、私も写真を撮りました。
尾形光琳_風神雷神図屏風.jpg


感想は、俵屋宗達の方が素敵に感じました。
尾形光琳の風神雷神は「絵画」という感じであり、俵屋宗達の風神雷神のような存在感や力強さは感じられませんでした。
もちろん、天下の尾形光琳さんですので、絵の上手さはピカイチです。
まさか2つの風神雷神図屏風を見ることができるとは思っていなかったので、大変満足しました。

 帰り道、国立西洋美術館を眺めると、見覚えのある作品が!
そう、ロダンの「地獄の門」です。
ロダンと言えば「考える人」ですが、その「考える人」は、「地獄の門」の上の方にいるんですよ。
地獄の門を眺め、地獄について考えこんでいるんでしょうかね。
ロダン_地獄の門.jpg

考える人.jpg

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